倉敷市を中心に活動する書家などが所属する倉敷書道協会の作品展が、倉敷市立美術館で開かれています。
会場には、倉敷書道協会に所属する20代から90代までの会員の作品114点が並びます。
この作品展は、年に一度、会員たちの成果発表の場として開かれていて、漢字やかな、現代の詩や短歌を書いた近代詩などさまざまなジャンルの書が集まりました。
木村翠苑さんは、「至誠惻怛」という言葉を書きました。
これは備中松山藩士で陽明学者の山田方谷が使ったとされていて、誠実さといたみ悲しむ心を表します。
「誠」の字の縦線は筆を運ぶ速度や強弱などを特にこだわりました。
こちらは、清水華舟さんの作品です。
清水さんは、書家・高木聖鶴さんの作品に感銘を受け「かな」を書き始めました。
今回は、愛する人を思う百人一首の和歌を繊細かつ芯のある線で仕上げました。
紙は2色の絵の具と墨を使い自分の手で染めたオリジナルです。
そのほかにも、木などを彫った刻字、漢字かな交じりの書などバラエティ豊かな作品を楽しむことができます。
倉敷書道協会の書道展は、今月10日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。