倉敷市にゆかりのある作家の遺作を展示する作品展が開かれています。
今回で50回目を迎えた「郷土作家遺作展」には連島町出身の芸術家三宅幹一郎さんの作品が並びました。
22歳から創作活動をスタートした三宅さん。
洋画や版画、抽象画などジャンルにとらわれない作品を制作してきました。
約50年前には連島町連島の江長交差点近くにアトリエを構えおととし、96歳で亡くなるまで作品を作り続けてきました。
また、市立美術館や公民館など複数の絵画や版画グループで講師を務めるなど芸術の普及にも力を注ぎ1981年に倉敷市文化連盟賞を受賞しています。
今回は、江長のアトリエに眠っていた三宅さんの遺作を中心に46点が展示されました。
三宅さんの代表作の一つ「愛の広場」です。
水島愛あいサロンの開館に合わせて作った作品で、パリに留学していた時に学んだ技法が詰め込まれています。
作品の左端にたたずむのは三宅さんの自画像。
いつも肩から提げていたカバンも描かれています。
また、アトリエ近くの江長交差点をテーマにした作品も展示されるなど地元 連島町を大切にしてきた三宅さんの生涯を辿る展示となっています。
三宅幹一郎さんの作品を紹介する「郷土作家遺作展」は今月17日まで倉敷市立美術館で開かれています。