大手旅行会社のツアーに倉敷市真備町を巡るコースが初めて組み込まれました。
観光客は復興が進む真備地区を見て回り、地域住民のおもてなしを受けました。
九州からの観光客を乗せたバスが倉敷市真備町にやってきました。
訪れたのは、昭和期の車や雑貨などが1万点以上並び、昭和時代の雰囲気を楽しめる博物館・マビ昭和館です。
館内には、映画のポスターや、レコード、クラシックカー、昔の生活道具などが展示され、観光客は懐かしみながら所せましと並べられた昭和の品々を見て回ったりクラシックカーとの記念撮影をしたりして楽しみました。
また、建物に残した西日本豪雨災害で水に浸かった高さの印や、当時の新聞記事などを見て、真備町が被災し復興に歩んでいることを感じていました。
観光客はその後、横溝正史疎開宅にも訪れました。
地元の人たちによる横溝正史の生涯を描いた紙芝居が披露されるなど、あたたかいおもてなしを受けました。
このツアーは、倉敷市観光課、倉敷コンベンションビューロー、真備地区で被災した観光バス事業を営む日の丸タクシーが連携して、阪急交通社福岡支店にツアーの誘致を呼びかけ実現したものです。
これまで、倉敷美観地区や児島には多くのツアーが訪れていましたが、大手旅行会社のツアーで真備町を訪問するのは初めてです。
ツアー誘致で復興が進む真備地区の魅力発信を狙います。
なお、阪急交通社によるツアーはこの日を含めて6回行われ、およそ170人が真備町を訪れたということです。