倉敷市で活躍する洋画と陶芸の若手作家の作品を展示する美術展が開かれています。
倉敷市立美術館できょう(10日)から始まった倉敷新鋭作家美術展は地元で活躍する若手作家を紹介する目的で開催されていて今年で25回目を迎えます。
今回選ばれた作家は洋画家の児玉知己さん42歳と陶芸家の岡本和敏さん49歳です。
児玉知己さんは、地元の倉敷市下津井にアトリエを構える洋画家です。
小さいころから絵に親しみ、総社南高校時代の恩師が得意としていた点描とドイツの画家 マックス・エルンストの作風からヒントを得て、21歳の時に独自の画法を編み出しました。
デニム生地のキャンバスに繊細に重ねられた色彩豊かな線が空間の広がりや生命力を感じさせます。
岡本和敏さんは倉敷市羽島に構えている天神窯の三代目です。
大学卒業後、22歳の時陶芸の道に進みました。
今回の作品展にあわせて、祖父の故・岡本欣三さんが研究を重ね作った釉薬、玳玻盞天目を使った作品を初めて製作しました。
作品に描かれているのは「花火」です。
祖父の作品で一番印象深い柄だったことに加え、来年夏に公開予定の倉敷を舞台にした映画「蔵のある街」のテーマにも合わせたそうです。
倉敷新鋭作家選抜美術展は15日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。