市街地を水害から守るため国土交通省は今年度から10年かけて倉敷市酒津地区と総社市清音地区を流れる高梁川の堤防改修工事を実施します。
工事の開始を前にきょう(18日)着工式が行われました。
着工式には、倉敷市・総社市の市長や国土交通省の職員などおよそ70人が出席し今年度から始まる工事を前に鍬入(くわい)れを行いました。
河川改修が行われるのは倉敷市酒津地区のおよそ2キロの区間と総社市清音地区のおよそ400メートルの区間です。
ともに、高梁川沿いの堤防を整備・強化する工事を行います。
このうち、酒津地区では水の流れによる堤防の浸食を防ぐためグラウンドなどとしても活用できる高水敷(こうすいじき)の整備や盛り土による堤防の強化市街地側の浸透対策を施します。
酒津地区の堤防は今からちょうど100年前に高梁川を1本化する治水工事によって東高梁川を締め切った場所で湾曲していることから水の流れによる浸食を受けやすくなっています。
氾濫した場合倉敷駅周辺で1.5メートル市役所本庁舎周辺でも1メートルの水が押し寄せおよそ5万7000戸が浸水すると想定され国は、酒津地区のおよそ2キロを「緊急対策特定区間」に設定。
今年度から2034年度までの10年計画でおよそ210億円かけ堤防を整備していきます。
総社市清音地区では山陽自動車道と山陽新幹線の橋脚がかかるおよそ400メートルが対象となっていてすでにあるコンクリート壁のかさ上げが行われます。