岡山県はきょう(16日)県内全域に食中毒注意報を発令しました。
食中毒が発生しやすい高温多湿の状態が続いているためで、県は食品の取り扱いに注意するよう呼びかけています。
意報は、最高気温と平均湿度が3日連続で基準に達したとき発令されます。
去年より3日遅い注意報発令です。
岡山県では、菌を付けない、菌を増やさない、菌をやっつけるという食中毒予防の三つの原則に注意して食品を取り扱うよう呼びかけています。
菌を付けないためには、生肉を触った後や盛り付けの前に手を洗うこと、食材が変わるごとに調理器具を洗うことがポイントです。
焼肉をするときは、生の肉をつかむ箸と食べる箸を分けましょう。
菌が増えやすい温度は、10度から60度とされています。
調理したらすぐ提供し、すぐに食べない場合は冷蔵庫で保存しましょう。
生の鶏肉などに潜む細菌は、75度で1分以上、中心部まで熱を加えると死にます。
肉は生のまま食べることは避け、十分に火を通してください。
酸素の少ない鍋の底で増殖するウェルシュ菌は、カレーやシチューなどの煮込み料理を放置することで多く発生します。
おにぎりや弁当で多く発生する黄色ブドウ球菌は、手の傷に潜んでいることが多いです。
調理を控えるか、手袋をして作るようにしてください。
食中毒注意報は9月30日まで発令し、食品を扱う事業者や県民に啓発します。