画聖雪舟ゆかりの寺総社市の臨済宗の寺院・宝福寺で毎月第2日曜日に行われている定期座禅会「黙笑会」をご紹介します。
宝福寺は、臨済宗東福寺派の中本山で七堂伽藍を有する中国地方屈指の巨刹で、宝福禅寺とも呼ばれています。古くは天台宗でしたが、鎌倉時代の中頃に臨済宗に改宗し、近世禅宗寺院の特徴を今に伝える古刹として有名です。定期座禅会「黙笑会」は、毎月第二日曜日の朝7時半から禅堂で行われています。座禅は、前半30分 後半30分の1時間です。後半は、「警策」をいただきます。警策は、座禅のとき眠気や心のゆるみ、姿勢の乱れを戒めるために肩などを打つ木製の棒です。臨済宗では、「けいさく」または「けいしゃく」と言います。1時間の座禅のあとは、法話とお茶をいただく梅湯茶礼が行われます。無心になり、自分と向き合う座禅体験。宝福寺では、毎月第二日曜日の朝に行われます。
※なお、画聖雪舟が幼いころ修行したことでも知られる臨済宗の寺、宝福寺では、毎年8月1日から5日までの早朝、暁天座禅が行われます。暁天座禅は、釈迦が明け方に悟りを開いたという故事にちなみ、各地の禅宗寺院で行われている夏の恒例行事です。