大原美術館が若手作家を招へいし、児島虎次郎の旧アトリエで滞在制作してもらうプログラムが今年も始まっています。
今年の招へい作家は愛知県出身の水野里奈さん(27歳)です。以前からこのプログラムに興味があった水野さんは、今回初めての応募で招へいされました。
6月1日に倉敷入りした水野さんは6月中旬から制作に取り掛かり、120号、4枚1組の作品と数点の油絵、さらにスケッチも制作しています。
水野さんが、およそ50人の応募者の中から選ばれた理由として、大原美術館に所蔵されている作品の筆遣いなどを取材して作品に取り組みたいというこれまでにない、応募理由があったそうです。
アトリエの使い方もこれまでの招へい作家にない、筆や絵の具をきっちり並べるなど几帳面な様子で、緻密な作品への取り組みが垣間見られました。
水野さんは9月11日まで児島虎次郎の旧アトリエ「無為村荘」で制作をつづけ9月12日から大原美術館で作品が公開されます。