華道・桑原専慶流(くわはらせんけいりゅう)のいけばな展が倉敷ではじまり、初日は、家元による公開花手前が行われました。
倉敷市民会館で開かれた桑原専慶流岡山県本部のいけばな展は、桑原仙渓15世家元による公開花手前で幕を開けました。岡山県本部の小野樹仙会長や室山粋声社中のもとで行われた花手前では、高さ2メートルあまりの「ドウダンツツジ」や「イタヤカエデ」を使った盛花の大作に挑みました。倉敷三曲同好会副会長の仲達泉さんが演奏する箏の音色に合わせ家元は、赤紫色の「シャクヤク」や白色の「コデマリ」を生け込み「初夏のつどい」と題した作品を完成させました。約320年前の元禄時代に京都で生まれた桑原専慶流は、はなやかさと理知的な気風を今に伝えています。年に一度のいけばな展では、ボタン、ツツジ、ショウブ、クレマチス、バラといった春から初夏の季節を感じさせる花をモチーフにした立花(りっか)、生花(せいか)、盛花(もりばな)など創造性豊かないけばな作品前期、後期のべ200点あまりが出品されます。桑原専慶流のいけばな展は4月23日(月)まで倉敷市民会館で開かれます。
桑原専慶流いけばな展4月20日~23日まで
【取材日】2018年4月20日(金)
【場所】倉敷市民会館
【住所】倉敷市本町