西日本豪雨災害から1カ月あまり、復旧活動が進む中、障がいのある人の絵画作品を救出した人を取材しました。
支援学校で障がい者の絵画指導に長年携わり、定年後も絵画教室で絵を教えている倉敷市西坂の射矢諄一さん(84)。被災地、真備町から救出した絵画を丁寧に水洗いし、修復作業にあたっています。射矢さんは3月27日から4月1日まで倉敷市立美術館で絵画教室の教え子たちと一緒に作品展を開きました。その中でひときわ目を引くグラデーションが美しい作品は倉敷市真備町尾崎の仁木優子さんが描いたものです。仁木さんの自宅が2階まで浸水したと知った射矢さんは、仁木さん一家が無事であることを確認した後これまで優子さんが創作してきた作品を何とか救出したいとアクリルで描かれた13枚の絵画作品を運び出しました。救出された絵画作品が真備町復興の証となる事を願いながら射矢さんの修復作業は続きます。