高齢ドライバーによる交通事故が問題視されている中、倉敷警察署は、クラボウドライビングスクールと65歳以上を対象とした交通安全講習を開きました。
「シルバー・セーフティ・ドライブ倉敷」と題したこの講習には、65歳以上の高齢ドライバー14人が、自分自身の交通安全意識を高めようと、参加しました。
参加者はまず、動作の速さや正確さ、状況判断などの運転適性検査のあと、コースに出てS字クランクや急停止、車庫入れなど、事故が起こりやすい場面の運転や注意する点の指導を受けました。
参加者の一人、78歳の二階堂和正さんは、町内会の仲間からの誘いをきっかけに、自分の運転を見てもらおうと講習を受けたそうです。
岡山県内では過去5年の高齢運転者が関わった事故の割合は全体の36.2%で重傷・死亡事故に限ると78.6%と非常に高くなっています。
また、倉敷署管内の月間の運転免許の返納者数も4月19日の東京・池袋での高齢者による死亡事故以降はそれまでよりも平均でおよそ5割増えています。
倉敷警察署では今後も月に一回のペースで高齢者にむけた講習を開く予定です。