小田川と高梁川の合流点付け替え事業をはじめとする真備緊急治水対策プロジェクトが今年度末で完成を迎えることを祝し記念式典が行われました。
真備町箭田のマービーふれあいセンターにはプロジェクトの関係者や地域住民などおよそ550人が出席しプロジェクトの完了を祝う記念式典が行われました。
真備緊急治水対策プロジェクトは、2018年7月に発生した西日本豪雨災害を受けて取り組む防災・減災に向けたハード事業・ソフト事業をまとめたものです。
そして、プロジェクトの中心となったのが小田川と高梁川の合流位置を4.6km下流に付け替える工事です。
氾濫のリスクを軽減することを目的に2018年から工事が始まり南山の掘削や新たな堤防の築堤などを経て今年度、工事が完了します。
当初は10年で計画されたプロジェクトですが西日本豪雨災害の発生を受け期間を5年に短縮。
工事は遅れることなく無事、完成を迎えました。
また、船穂町柳井原地区には国土交通省と倉敷市が共同で準備を進めてきた新たな防災拠点河川防災ステーションが完成しました。
およそ2万2000平米の敷地内には災害発生時、復旧活動の拠点となるように、ヘリポートや資材の搬出・搬入用のスペース土のうなどを備蓄する資材置き場などが完備されたほか倉敷市の2つの防災施設が入っています。
柳井原地区水防センターは災害発生時に現地での指令室を構えたり水防団が活動したりする拠点として設置されました。
平屋建ての建物内には6つの部屋があり普段は地域住民の防災学習やコミュニティ活動の場になります。
また、普段はスポーツやイベントなどで利用し災害時には資材運搬のスペースや災害対策車両の基地として活用する柳井原みらい公園も設置されています。
これらの機能を備える河川防災ステーションは、国土交通省が全国に整備しているもので、岡山県では岡山市中区に次いで2つ目の施設となります。
災害発生から5年が経ち真備町の復興は大きな節目を迎えました。