倉敷市の阿智神社で行われていた本殿の檜皮葺きの葺き替えが完了し拝殿に移していた御神体を戻す「遷座祭」が25日に行われました。
阿智神社本殿の屋根はヒノキの皮で作る「檜皮葺き」でできていて定期的に葺き替えが必要とされています。
阿智神社では、去年4月から約30年ぶりとなる葺き替え工事を行っていて、本殿で暮らす御神体を拝殿に移していました。
そして、葺き替えが無事完了したため拝殿に一時的に移していた御神体を本殿に戻す儀式「遷座祭」が今月25日に行われました。
遷座祭には、氏子や神社の関係者、寄附をした人など約80人が出席しました。
昔からの伝えで移動中の御神体を人目にさらさないよう儀式は夜に行います。
通る道は布で覆い、警蹕と呼ばれる合図を発しながら本殿へと戻していきました。
阿智神社では檜皮葺の葺き替えをはじめとした 本殿周りの修繕工事を5年がかりで行っています。
今後は、本殿と拝殿を繋ぐ瑞門など他の建物の屋根の葺き替えや本殿の石組みの修繕などが予定されています。