倉敷市の大原美術館は新年度からの新たな組織体制を発表しました。
芸術研究所を新しく設立するほか、倉敷考古館と合併するなど新たな取り組みでさらなる魅力発信を目指します。
今月22日に行われた記者会見で大原美術館の大原あかね 代表理事が新体制を発表しました。
開館から94年を迎える「公益財団法人 大原美術館」は「公益財団法人 大原芸術財団」へと名称を変更します。
さらに、古代吉備の歴史資料を多く所蔵する倉敷考古館を合併するとともに美術館、考古館の運営を担う「大原芸術研究所」を新設。
全国的にも珍しい研究所がミュージアムを運営する形態をとりながらコロナで打撃を受けた2つの施設の経営の効率化と展示・研究の充実を目指します。
新設する大原芸術研究所は大原美術館の前館長高階秀爾さんが所長を務め美術館・考古館の館長は現在の大原美術館 館長三浦篤さんが兼任します。
研究所では、施設の運営だけでなく所蔵する作品の研究や論文の発表さらには、国内外から研究員を招くなどこれまで以上に研究活動に力を注いでいきます。
大原美術館では新体制となってから初の企画展を来月23日から開催します。