倉敷市は、6月補正予算案を発表しました。
伊東香織市長が5期目に入り最初の予算編成で、公約事業を積極的に盛り込みました。
一般会計の補正額は過去30年で最も多くなっています。
きょう(3日)開かれた定例会見で、補正予算の概要が説明されました。
一般会計の補正額は、106億4100万円あまりで、1995年度以降の6月補正予算では最も多い額となっています。
国の給付金にかかる費用(54億3900万円)が主な要因ですが、このうち、当初予算で計上しなかった市長公約関連の予算額は、あわせて11億8100万円あまりとなっています。
最も重きを置く災害に備える分野では、市内3カ所目となる防災備蓄倉庫を玉島地区に整備する費用を計上しました。
児島の阿津にある防災備蓄倉庫とほぼ同じ大きさで、2026年末の完成を目指します。
市内3カ所目の倉庫完成により、市が必要と定めている食料などの備蓄量をおおむね満たすということです。
子育て分野では、小中学生対象の「いきいきパスポート」を1年中使えるようにするための経費、健康長寿分野では、がん患者向けのウィッグ購入を補助する費用などを盛り込みました。
また、文化・産業分野では、今年度市が専門部署を設置したMICE誘致について、外国人向けの体験プログラムを作るための経費を予算化。
美観地区の阿知まち広場にある木造の建物を耐震化する費用も計上しました。
そして、みらいを見据えたまちづくり分野では、老朽化した公共施設の再編整備を引き続き進めるため、予算を投入します。
船穂公民館を大規模改修して、船穂憩の家と複合化させます。
庄支所は建て替え、隣にある庄分団の機庫と一体化させます。
いずれも2025年度末の完成を目指します。
公約事業以外では、教室不足が見込まれる第二福田小学校の校舎増築に3100万円、児島市民交流センターや芸文館など19の公共施設の照明をLED化する費用に3億9600万円を充てています。
6月補正予算案は、今月10日開会の定例市議会に提案されます。