倉敷市真備町の金峯寺で所有している木造不動明王立像が、今月6日、倉敷市の重要文化財に指定されました。
今回、重要文化財に指定されたのは倉敷市真備町下二万の真言宗の寺・金峯寺の本堂にある木造不動明王立像です。
一本の木を彫って作る「一木造り」で、像の高さは98.5センチです。
平安後期・12世紀頃につくられたとみられています。
見開いた両目や、下唇を噛み締め両端から牙を出す相貌は「空海様」と呼ばれる古典的なスタイルです。
衣類などの彫りは浅く、ほぼ直立した穏やかな姿からは、平安時代後期(11世紀末~12世紀末)の繊細で優美な特徴が感じられます。
また、これまで修理を行っているものの、大部分は当初の状態のまま残っています。
倉敷市文化財保護審議会は先月31日に市の重要文化財に指定するよう答申し、市の教育委員会が今月6日に指定しました。
平安時代以降の不動明王像で空海様を再現した数少ない作品であり保存状態が良好であることが貴重と評価されました。
市の重要有形文化財は57件となりました。
見学を希望される場合は、平日にお願いします。
その際は事前に金峯寺までご連絡ください。
(086―698―1001)




