倉敷市内の書家や書道愛好家が手がけた作品を一堂に展示する倉敷市書道展が倉敷市立美術館で開かれています。
今年で52回目の開催となる倉敷市書道展。
漢字や仮名、近代詩文などの書道作品を倉敷市内の高校生以上を対象に募集し受賞した作品を前期と後期の2回に分けて展示しています。
今回の後期では267点の優秀作品が並びます。
これらの書は、近代詩文です。
書道作品では珍しいカタカナを用いたものや文字を崩しすぎずに現代の文字の形を残したものなど幅広いジャンルで表現しています。
文字が読みやすいことで書道作品を初めて見る方も楽しめる作品が多く集まっています。
また、今年の流行は「墨をたっぷりと使うこと」。
漆黒の文字で重厚感を表す中にもほどよいかすりを生かすことでめりはりをつけています。
雨の日は紙が湿ってかすりが出にくいということで半紙にもこだわっています。
このほか文字をちらして書いたり和歌の雰囲気に合わせた色味の半紙を用いたりしてそれぞれの世界観を表現する仮名の作品、文字をまっすぐに連ねる漢字の作品など、あらゆる作品の筆使いや全体のバランスに注目することで書道の魅力をしっかりと楽しむことができます。
第52回倉敷市書道展は23日(日)まで倉敷市立美術館で開かれていて最終日に受賞作品の表彰式が行われます。
また、あす(22日)は展示会場の一部で書道作品を書くワークショップも開催します。
参加は無料で、完成した作品は来場記念に持ち帰ることができます。