玉野高校で日本の伝統芸能・狂言を学んだ生徒たちが、集大成の舞台を披露しました。
狂言の代表作である「仁王」を演じたのは、玉野高校で表現研究の授業を選択している3年生の生徒11人です。
財産を失った男が仁王という神になりすまし参詣人から宝物をもらおうとする場面を実際の狂言の衣装を着て実演しました。
生徒全員が、この授業で初めて狂言を体験しました。
およそ3ヵ月間という短い期間で狂言の所作を学んだり長いセリフを読み合わせたりして演技の練習に励みました。
本来、古語が多く用いられている「仁王」の台本は、若者向けのセリフに変えるなど現代的な表現にアレンジされています。
そして今回の見どころは、参詣人を演じる生徒たちが宝物を仁王に捧げるとともにアドリブで願い事をするシーンです。
生徒たちは自分の願いを思い思いに表現するユーモアあふれる演技で観客を魅了しました。
指導を担当したのは「玉野しおさい狂言会」のメンバーです。
若い世代に狂言を伝えようと玉野市を中心に2008年から地域に根差した活動を行っています。
さまざまな表現について学ぶ「表現研究」の授業では来年もこの時期に狂言の発表会を開催する予定です。