総社市の文化施設・総社吉備路文化館が開館10周年を記念した展示が開かれています。
総社吉備路文化館は2010年に閉館した岡山県立吉備路郷土館の建物を県から総社市が譲り受け、2014年に開館しました。
今年開館10周年を迎えたことを記念した展示では、前篇・後篇の2回にわけ、これまでの10年間を代表的な収蔵作品と共に振り返ります。
前篇では、総社吉備路文化館が開館する前から総社市が収蔵し、開館まで公民館や図書館などで展示されていた作品を集めました。
明治から昭和にかけて活躍した満谷国四郎の洋画、高木聖鶴の書、稲葉春生の日本画など、総社市出身の作家の作品を中心に36点が展示されています。
今年度、文化功労者に選ばれた書家・髙木聖雨さんの作品では、日展に初めて入選した出世作「天馬」が飾られました。
このほか、雪舟の少年期を描いた作品や雪舟作品の複製画、かつて総社市で行われていた墨彩画公募展の入賞作品や審査員の作品も並んでいます。
キャプションには、作品が総社市に収蔵された時期や手段などを記し、作品のルーツがわかるようになっています。
「総社吉備路文化館 今昔物語」の前篇は、12月8日(日)まで開かれています。
最終日の8日には学芸員によるギャラリートークが予定されています。