倉敷に滞在し制作した経験がある、画家・津上みゆきさんの作品展が倉敷市内のギャラリーで開かれています。
津上みゆきさんは、2005年に大原美術館の若手作家支援事業「ARKO」の第1号作家に選ばれ1か月間倉敷に滞在し絵画制作に取り組んだ経験のある画家です。
倉敷での作品展は2020年以来11回目で、今回は直近の5年間で制作してきたおよそ70点の作品が並んでいます。
去年12月に滞在した沖縄の風景や、アトリエを構えている神奈川県鎌倉市の桜などが色彩豊かに描かれています。
津上さんは、目に映る風景を小さなスケッチブックにかきためてから、作品としてキャンバスに描いていく制作スタイルを基本としていて、このスタイルは、倉敷で制作をしていた時に取り入れたものだそうです。
すべての作品のタイトルには作品を描いた日時とともにVIEWという単語がつけられています。
VIEWは、景色という意味のほかに考えや視点という意味を持っている英単語です。
単純に風景を描き写すのではなく津上さんが見たこと、感じたことを反映して制作に取り組んでいることが由来となっています。
津上みゆきさんの作品展『かえる場所むかう道』は4月13日まで工房イクコで開かれています。