仏教を開いた釈迦の誕生を祝う「花まつり」が玉野市で開かれました。
いまから約2500年前の紀元前565年4月8日に生まれたとされる仏教の開祖・釈迦。
その誕生を祝う「花まつり」には、玉野市仏教会に所属する市内21の寺の檀家など60人が集まりました。
浄土真宗、真言宗、日蓮宗、臨済宗といった4つの宗派の僧侶がお経を唱えて祝いました。
玉野市仏教会では毎年、釈迦の誕生日に近い4月上旬に花まつりを開いていて、今年で22回目です。
今年の記念講演には、大阪府守口市にある性善寺の住職柴谷宗叔さんを招きました。
柴谷さんは元新聞記者で、阪神淡路大震災をきっかけに僧侶へ転身。
15年前には性別適合手術を受け、今は女性の僧侶として性的マイノリティなどが集う寺を開いています。
柴谷さんはこれまでの経験を語ったうえで、多様性を認め合うことの大切さを訴えました。
花まつりの最後には、釈迦が生まれた時に甘露の雨が降ったという言い伝えにちなみ、参加者が釈迦の像に甘茶をかけて、誕生日を祝いました。