倉敷市で戦争体験を伝える講演会が開かれ、80年前の夏広島で被爆した倉敷市在住の佐藤(さとう)圭一(けいいち)さん97歳が、友人の手記をもとに話しました。
佐藤圭一さんは80年前、広島の高校で学んでいましたが、原爆が落とされた8月6日は倉敷に帰省していました。
被爆を知った5日後に広島に戻り、焼け焦げた町並みや電車、そして水を求める人たちの姿を目の当たりにしました。
佐藤さんは、広島に残って被爆した同級生だった友人の手記をもとに、爆弾が投下された時の様子を細かく伝えました。
佐藤さんは、岡山県原爆被爆者会倉敷支部のメンバーで、3年前、94歳の時に語り部を始めました。
そのきっかけの一つ、地元中学校での講演会で、生徒から多く寄せられた言葉が「ノーモア・ヒロシマ」です。
講演会は、終戦80年の節目を前に、国連NGO認定の女性団体である新日本婦人の会倉敷支部が企画しました。
会場には、広島・基町高校の生徒が被爆者の証言をもとに描いた原爆の絵が展示され、訪れた人が平和への誓いを新たにしました。
講演した佐藤さんは、今週末13日(日)に倉敷市で開かれる映画 「ひろしま」上映会でも講演する予定です。
入場無料です。
映画「ひろしま」上映会・被爆者の訴え 7月13日(日) 午前10時/午後1時 くらしき健康福祉プラザ