江戸時代に起こった農民一揆で犠牲となった人を偲ぶ総社市新本地区の伝統行事「義民祭」が19日(土)に開かれました。
総社市の新本地区には江戸時代中期、岡田藩によって支配された山の返還を求め農民4人が直訴し要望と引き換えに犠牲となった新本義民騒動が伝えられています。
義民祭はこの農民一揆で犠牲となった4人を称え、弔うため、毎年この時期に開かれています。
新本小学校の裏山にある義民社では祭事が執り行われ、義民の子孫をはじめとした出席者が玉串を捧げ犠牲者を偲びました。
日暮れの頃、運動場では新本幼稚園の園児およそ10人と新本小学校の全校児童67人による義民踊りが始まりました。
新本小では義民祭に合わせて、義民騒動の歴史を再現したオペレッタ「義民さま」を上演していましたが、夏の暑さ対策のため去年から秋の実施に変更しています。
児童たちは太鼓や歌声に合わせ息の合った手踊りや扇子を使った踊り、奴踊りなどを披露していました。
会場にはほかにも、わたあめやかき氷などの屋台が並び多くの地域住民で賑わっていました。
新本小児童によるオペレッタ「義民さま」は11月28日(金)に上演される予定です。