総社吉備路文化館で夏休みのこどもたちに向けた企画展「吉備路のどうぶつえん」が開かれています。
吉備路文化館では、毎年夏休みの時期に合わせて子どもたち向けの企画展を開いています。今年は「吉備路のどうぶつえん」と題し、館の所蔵作品から、子どもたちが親しみやすいように動物を描いた作品を集めました。会場には、馬や鳥などを作家ごとに様々なタッチで描いた水墨画や版画、書など28点が並びました。こちらは総社市生まれの日本画家・稲場春生の「凍雲夜鶴(いてぐもよづる)」です。春生は、写実に富んだ花鳥画を多く残し、この作品でも、迫力ある大きな屏風にツルの羽の質感を繊細に描いています。こちらは総社市出身の漢字書家として活躍する髙木聖雨さんが書いた「蟾魄(ひんぱく)」。「蟾」は月に住むヒキガエル、「魄」は月という意味で、昔中国では月にヒキガエルが住んでいたと考えられていたことから、この2文字で月を表します。
夏休み企画展~吉備路のどうぶつえん~は、8月31日(日)まで総社吉備路文化館で開かれています。