大原家旧別邸の有隣荘であす(7日)から秋の特別公開が始まります。今回初めて、3つの会場を巡る回遊式の展覧会として開かれます。
倉敷美観地区にある有隣荘で年に2回行われる特別公開。あすから始まる「ノスタルジア、何処(いずこ)へ。」と題された秋の特別公開は、ゴッホなどに扮したセルフポートレイト写真で知られる美術家・森村泰昌さんが手掛けます。
今回、特別展では初めて大原美術館本館、有隣荘、児島虎次郎記念館の3つを巡る回遊式の展示となっています。
美術と音楽がテーマの有隣荘では建物全体に大原總一郎の愛した音楽が響きます。また、1970年大阪万博の「せんい館」に展示されていた「ルネ・マグリットの男」を題材にした森村さんの新作などが並んでいます。
児島虎次郎記念館では、過去と今、そして未来をつなげることをテーマに本館所蔵の関根正二「信仰の悲しみ」を森村さんが独自に解釈して描いた作品「何処(いずこ)から、いずこへ。」が展示されています。
美術と文学がテーマの本館では所蔵作品のうち森村さんの選んだ21の作品を森村さん自身が朗読する詩をスマートフォンで再生しながら鑑賞できます。
秋の有隣荘特別公開は、
あす(7日)から11月9日(日)まで行われます。有隣荘のみのチケットと本館と虎次郎記念館がセットになったチケットの2種類が販売されます。
■10月7日(火)~11月9日(日)
午前10時~午後4時
■有隣荘のみ
一般1000円
小学生~高校生500円
■セット券
一般2500円
小学生~高校生1000円