今月26日の文化財防火デーを前に、国指定重要文化財の五重塔がある備中国分寺で消火訓練が行われました。
訓練は、備中国分寺五重塔の北西の林に投げ捨てられたタバコから出火し、五重塔への延焼が懸念されるという想定で行われました。境内にある売店の職員が、五重塔近くに備え付けてある放水銃で初期消火をしたあと、消防車が到着し、消火活動にあたりました。訓練には、消防本部の署員や国分寺の住職などおよそ40人が参加し、連携した動きで消火にあたりました。総社市消防本部によると、去年1年間での火災件数は26件で、前の年に比べて8件増加しています。
【インタビュー】総社市 関攝夫消防長
市内で文化財や寺院を焼失する火災は昭和52年の総社宮での火災以来起こっていませんが、参加者は本番さながらの訓練で防火意識を高めていました。