今年7月から行われていた大原美術館が所蔵するエル・グレコの名画・「受胎告知」の修復作業が完了しました。
来年からの本格的な再展示を前にきょうから2ヵ月間限定で展示されています。
きょう(21日)、修復作業を終えた「受胎告知」がおよそ3ヵ月ぶりに訪れた人の前に姿を見せました。
「受胎告知」はいまから400年以上前にエル・グレコによって描かれたもので、1922年に児島虎次郎が購入しました。
1959年に修復されていますが今年、スペインの修復家・エバ・マルティネスさんによって66年ぶりに修復作業が行われました。
絵の表面にある汚れや保護のために塗られた塗料が取り除かれ本来の色合いに近い鮮やかな姿を取り戻しています。
さらに過去の修復で加筆された部分が取り除かれ、400年以上前に「受胎告知」が描かれた当時の近い姿に戻されました。
「受胎告知」はきょう(21日)から12月21日(日)まで再展示されています。
大原美術館での本格的な展示は来年の長期休館終了後を予定しています。




