生涯学習講座「たまの地域人づくり大学」が開かれ県内に残る古文書から本能寺の変について学びました。
「本能寺の変前後の岡山玉野」と題した講座にはおよそ130人が訪れました。講師には玉野市の文化財保護委員で岡山県立博物館の学芸員でもある内池英樹さんを招き、「備中兵乱記」「備前軍記」などの古文書をもとに「本能寺の変」前後の玉野の歴史をひも解きました。全国統一目前の織田信長が京都の本能寺で家臣の明智光秀によって襲撃された事件、本能寺の変は1582年(天正10年)6月に起こりました。講師の池内さんは、本能寺の変4ヵ月前に児島半島で勃発した「八浜合戦」を解説しました。この戦いは、中国地方最大の勢力・毛利と織田との代理戦争であり織田勢の岡山の宇喜多忠家・基家が敗北するなど、本能寺の変につながる戦乱が各地で起きていたとの見解を示しました。受講者は古文書を読み解くことで歴史の真相に近づく面白さを実感していました。