総社市の新本地区で毎年開催されている伝統行事「義民祭」が今年も行われ、江戸時代に起こった農民一揆で犠牲となった人を偲びました。
義民祭とは新本地区に伝わる農民一揆・新本義民騒動で犠牲となった4人の霊を弔い、その功績を称えるための祭りです。
この一揆は江戸時代中期、新本地区を治めていた岡田藩によって支配された山の返還を求め、農民4人が藩主に直訴し、要望と引き換えに犠牲になったものです。
祭事には、義民の子孫や関係者など約20人が参加しました。
新本の八幡神社の小野義典宮司が祝詞を読み上げ、義民の子孫をはじめとした出席者が玉串を捧げました。
祭事のあとは新本小学校の体育館で全校児童約70人が義民騒動の歴史を再現したオペレッタ「義民さま」を上演しました。
また、運動場では子どもから大人までが義民踊を踊り、約300年前に犠牲となった4人を偲びました。
義民祭翌日のきょう(23日)は社前祭も行われ、地元住民で先人を悼みました。