西日本豪雨の教訓を若い世代につなげます。
総社市の中学・高校生に、災害復興支援の経験を語り継ぐイベントが開かれました。
この催しは、西日本豪雨から5年の節目に、災害を風化させることなく若い世代に語り継ごうと、総社市が初めて企画しました。
集まったのは、市内の中学校、高校の生徒900人。
大半が5年前は小学生だった人たちです。
自主防災組織やレスキュー、ペットの避難所運営など、災害からの復興に携わった人から話を聞きます。
このうち、高校生ボランティアとして活動した人も壇上に上がりました。
当時総社高校3年生の光旗郁海さんです。
災害発生直後、「高校生の私たちに何かできることはないか」と市長にSNSでメッセージを送った光旗さん。
「市役所に来てください」と返事をもらい、その内容をツイッターに上げたところ、7月8日の朝に500人の高校生が市役所に集まりました。
これらの経験をもとに、地元の中学・高校生たちへエールを送りました。
このあと、中学・高校生によるディスカッションがあり、5年前の災害の記憶を語り合ったほか、今後災害が起こったときに何ができるか、意見を出し合いました。
若い世代に5年前の経験を語り継ぎ、災害に負けない地域づくりを目指すこの取り組み。
総社市では形を変えながら継続して、防災力をアップさせていきたいとしています。




