今年7月に大原美術館の新しい館長に就任した東京大学名誉教授の三浦篤さんが、館長として初めて講演会を開きました。
来年春に特別展を開くことを発表するなど、「発信と交流」をテーマにした新しい時代の大原美術館の創造に向け意欲を示しました。
大原美術館の開館記念日にあたる11月5日。
本館2階に集まった100人を前に、三浦篤新館長が決意を語りました。
新館長の三浦さんは東京大学在学中、前の館長で当時大学教授だった高階秀爾さんと出会うなどの縁があり、2015年に大原美術館の理事に就任。
今年7月に高階前館長からバトンを受け継ぎ、5代目の館長となりました。
講演会で三浦館長は、これまで歩んできた大原美術館の強みを分析しました。
一つ目が、常設展示を軸とした豊富なコレクションの活用、二つ目が、ARKOなどを通じた現代アートの支援、三つ目が教育普及・鑑賞支援の充実です。
一方で、常設展示としては小規模だと主張。
現代アートだけでなく、近代美術の再評価についても言及しました。
さらに、大原孫三郎が自筆した美術館の設立趣意書に注目し、あるべき姿について訴えました。
そこで三浦館長は、来年4月に「大原コレクションの近代」と題した特別展の開催を企画。
児島虎次郎の東西文化交流などをテーマにした内容を予定します。
展示方法もこれまでの年代順ではなくテーマ別にするなど、発信力の強化へアイデアを寄せました。
また今後は、再来(2025)年の瀬戸内国際芸術祭に合わせたアート展や、他の美術館とのコラボレーションなどを目指すと表明。
話を聞いた人は、新しい時代の美術館創造へ期待を寄せていました。




