玉野市の小中学校を統廃合する計画の素案について、住民の意見を聞く地域説明会が始まりました。
玉野市内の各中学校区で開かれる説明会。
初回は7日の夜、八浜中学校区の住民を対象に行われました。
学校適正規模・適正配置検討委員会の答申に基づき、今年6月に教育委員会が素案をまとめました。
小学校は1学年2学級以上、中学校は1学年3学級以上が望ましいとする提言に沿って、5年後の2029年度までに、小学校は14校から6校に、中学校は7校から3校に再編します。
このうち八浜地区の素案を見ると、小学校は4年後の2028年度に八浜と大崎を統合し、八浜小の校舎を新たな学び舎とします。
中学校は5年後の2029年度に八浜と荘内を統合し、荘内中に校舎を集約するとしています。
説明会に参加した50人を超える住民のほとんどが、統廃合に反対の姿勢を示しました。
特に反発が大きかったのが中学校についてです。
八浜中は9年後に1学年1クラスになる見込みです。
荘内中と統合すれば、望ましいとされる1学年3学級以上での教育が受けられます。
しかし・・・。
教育委員会は、一定の児童生徒数で教育を受けることのメリットを説明し、理解を求めました。
さらに住民からは、中学校がなくなることでまちづくりへの影響を懸念する声が相次ぎました。
住民からの発言が相次いだ説明会は、予定より1時間オーバーして終わりました。
説明会は今後、中学校区ごとに1回ずつ開かれます。
最終日の11月2日にはすべてのエリアを対象にした説明会もあります。
玉野市教育委員会では、市議会や住民の意見などを参考に、統廃合の計画案を修正する方針で、来年度から順次統合再編に向けた準備委員会の設置を行いたい考えです。