中国や朝鮮をはじめとした東アジアにゆかりのある作家などの作品が集まる絵画展が、倉敷市立美術館で始まりました。
岡山県武術太極拳連盟のメンバーによる太極拳のパフォーマンスで開幕した「東アジア平和友好絵画展」には、水墨画や水彩画など約70点が展示されています。
この絵画展は、倉敷を拠点に活動する日本中国伝統文化友好協会が、各国の文化交流で平和を目指そうと年に1回開いているものです。
今年は、中国の深圳市関山月美術館から絵画20点がやってきました。
現代中国を代表する画家・関山月の弟子で美術館館長の陳俊宇さんの水墨画などが並びます。
新型コロナの影響で中国からの作品展示は中断していたため、5年ぶりの実現となりました。
また、倉敷市出身の水墨画家・藤原六間堂さんの作品も約30点展示されています。
藤原さんは中国で水墨画を学んだ故・藤原楞山さんの長男で、水墨画の伝統や技法を国内外に発信しています。
墨の濃淡を巧みに使い渓流など自然の風景を表した作品が多く並びました。
そのほか、岡山朝鮮初中級学校の子どもたちや日本中国伝統文化友好協会のメンバーが制作したものなどさまざまな文化を感じられる作品が集まっています。
「2025東アジア平和友好絵画展」は、23日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。
また、あす(20日)は、美術館3階で歌や中国の弦楽器・二胡などのコンサートが開かれます。