総社市と山手村・清音村の合併で新しい市になって今年で20周年を迎え、きょう関係者が集まって記念式典が開かれました。
総社市民会館で開かれた市制施行20周年記念式典には、市の関係者や近隣の自治体の首長などおよそ1000人が参加しました。式典は岡山県立大学や環太平洋大学など地元の大学生が企画運営、進行を担いました。実行委員は式典に「20周年そうじゃ!まだまだいくでぇ!~みんなで活きるまち総社~」と岡山弁でテーマを掲げました。
片岡聡一市長は式辞で、合併から20年の歴史を振り返りました。総社市、山手村、清音村は、対等に新しく一つの自治体をつくる形で合併されました。新しい市の名称も住民から一般公募。吉備市、吉備路市に次いで最も多かった「総社市」を採用し、2005年3月22日に新しい総社市がスタートしました。2009年にそうじゃ吉備路マラソンが6年ぶりに復活。当時は2種目3500人の参加でしたが、今は全国から1万人以上のランナーが駆け抜ける早春の風物詩となっています。2016年にはマスコットキャラクターのチュッピーがゆるキャラグランプリで全国3位に輝き、総社市の名前を全国に轟かせました。2018年の西日本豪雨災害では、総社市内で浸水や工場爆発などによる被害が発生し、市民一丸となって乗り越えました。障がい福祉施設の雇用安定にも繋げました。
式典では、総社市の発展に貢献した団体や個人の表彰、感謝状贈呈が行われ、総社市コミュニティ連絡協議会の平松秀昭さんなどが表彰されました。
そして、総社高校、総社南高校書道部あわせて14人による書道パフォーマンスが行われました。高校生は総社市の20周年の歩みに合わせ「日進月歩」という文字を選び大きな筆で力強く書きました。
また、国内トップの鉄鋼メーカー日本製鉄の今井正社長を招き、記念講演も開かれました。今井社長は総社市出身で、総社高校を卒業しています。講演ではUSスチール買収や日本の製鉄業の歴史などを解説しました。
式典ではスキーム合唱塾による「わが故郷」が披露され、思いがこもった歌声が響きました。