用水路に転落した男性の人命救助に貢献した総社市の女性が消防本部から表彰を受けました。
消防長表彰を受けたのは総社市の保育士 吉井沙織さんです。総社市消防本部で表彰式が行われ池上泰史消防長が吉井さんに表彰状を手渡しました。
吉井さんは7月30日午後4時10分ごろ総社市福井を車で走行中にドアが開いたままの車を目撃。中に人がいなかったことから車を止め周囲を確認したところ用水路に転落した75歳の高齢男性を発見しました。
吉井さんは幼いころから耳が不自由なためNET119緊急通報システムを使って通報を行いました。NET119緊急通報システムは聴覚や言語に障がいがあるなど音声での通報が困難な人がスマートフォンや携帯電話のインターネット機能を使って119番通報できるシステムで吉井さんは事前に登録を行っていたため通報することができました。
吉井さんは幅50センチの用水路に体が挟まり命の危険があった状態の男性をひきあげ救出しました。男性は水を飲み頭も負傷していましたが吉井さんの勇気ある行動により助かりました。
総社市消防本部管内では用水路への転落事故が今年に入って7件発生しています。消防では浅い用水路でも大きな事故につながる恐れがあるとして一層の注意を呼びかけています。




