北前船の寄港地として賑わった倉敷市下津井の歴史資料などを展示している観光施設「むかし下津井回船問屋」が開館30周年を迎え記念式典が開かれました。
むかし下津井回船問屋の周年記念式典には地域住民や市の関係者などおよそ120人が参加し開館30年の節目を祝いました。
この施設は1995年に岡山県が江戸から明治にかけて北前船の寄港地として栄えた倉敷市下津井の歴史を伝える観光施設を作ろうと明治時代の町家を改修し開館させました。
施設は2010年に県から倉敷市に譲渡され現在は、NPO法人の鷲羽山の景観を考える会が指定管理者として運営しています。
館内には北前船の模型や繁栄していた当時の暮らしの再現などが展示されています。
また施設は日本遺産の北前船と綿花の2つのストーリーで構成文化財の認定を受けていて年間およそ4万7000人が訪れる観光施設となっています。
式典で倉敷市の伊東香織市長は「北前船の寄港地・下津井を象徴する場所としてみなさんが守り活用してくれていることに感謝しています」とあいさつしました。
続いて地元の団体が下津井節などの民謡や踊りを披露しました。
先月倉敷市で開催された日本遺産フェスティバルに合わせて施設には竹と綿花を使った作品も展示されていて今後も追加していくということです。




