倉敷市にゆかりのある故人の作家の作品を紹介する郷土作家遺作展が開かれ今年は、絵画の故・村山正則さんと工芸の故・原田杜子史さんの作品が並びました。
村山正則さんは倉敷市児島で医師としての仕事をするかたわら、絵画や随筆など多彩な文化活動に取り組んできました。
診察で培った鑑識眼から生まれるスケッチでは特に、突出した才能を発揮。
子どもや老夫婦などの後ろ姿を描いた作品を多く描いてきました。
また児島文化協会会長や倉敷市文化連盟副会長などを歴任し倉敷市の文化の発展に尽力してきました。
今回の展覧会では村山さんの絵の巧みさだけでなくユニークな一面も楽しめる作品48点を紹介しています。
原田杜子史さんは倉敷市玉島生まれで倉敷市酒津で漆を使った作品の制作に長年取り組んできました。
日本現代工芸展や日展で活躍し平成6年にはオーストリアのウイーンで初の展覧会を開催しました。
その後もオーストリアと倉敷市の美術交流を推進し倉敷市の美術文化の発展に大きく貢献しました。
会場には倉敷川でとれた貝に漆で絵を描いたものや亀の甲羅やタガメなど身の回りの自然をテーマにした作品29点が展示されています。
第51回郷土作家遺作展は倉敷市立美術館で16日(日)まで開かれています。




