倉敷天文台が今年で設立100周年を迎えます。
節目の年を記念して天文台を一般公開するイベントが開かれました。
倉敷天文台は1926年に日本で初めて誰でも星を見ることができる民間の天文台として誕生しました。
普段は夜の観察会が中心ですが、この日は設立100周年を記念して初めて昼間にイベントが開かれ参加者はガイドツアーで天文台のこれまでの歩みや魅力に触れました。
目玉となったのは設立当初から使われていたイギリス製の望遠鏡です。
イギリスと日本では緯度が異なるため土台に傾斜をつけることで日本でも星が観測できるよう工夫されています。
この望遠鏡は戦時中には海軍で海図の製作や測量のために使われていましたが、1976年に倉敷天文台に返還され現在も大切に保存されています。
展示室では天体観測に使われていた機器や資料が公開されたほか100周年を記念したグッズも販売されました。
またイベントでは昼間でも見ることができる金星の観測にも挑戦しました。
しかしこの日は曇り空。
金星を見ることはできませんでしたが参加者は100年の歴史を持つ天文台の歩みに触れ宇宙への興味を深めていました。
一般公開イベントの翌日(29日)、2013年に天文台の旧観測室が移築されたライフパーク倉敷で、日本公開天文台協会=JAPOSの全国大会が開催されました。
100年前、倉敷市で初めて誕生した公開天文台。
今では全国300ヵ所にまで広がり年に1回、日本各地にある天文台の職員が情報交換を行う会を開いていて、公開天文台の誕生から100周年を迎える今年は発祥の地・倉敷が会場となりました。
公開天文台の聖地倉敷で開かれた全国大会。
このうち招待講演では倉敷天文台の原浩之理事長が登壇し、公開天文台のこれまでそしてこれからについて語りました。
講演ではまず倉敷天文台の歴史が紹介されました。
晴天の日が多いことなど気象状況が天文に適しているとして日本初の公開天文台の設置場所として推奨された倉敷市。
これを受け、原さんの曽祖父で実業家の原澄治が私財を投じ市民に開かれた天文台が完成しました。
その後、倉敷天文台を拠点としていたアマチュア天文家本田實をはじめとした数多くの人に愛されて100年続いてきたと話しました。
そして現在、天文を知らない人そして、子どもたちをターゲットに天文に興味を持ってもらおうと様々な催しを行う原さん。
公開天文台が今後100年続くためには天文に触れる機会を作る必要があると話したうえで職員側にも取り組んでほしいことがあると話しました。
倉敷天文台では100周年を迎える11月21日まで様々なイベントで記念の年を盛り上げていきます。
倉敷天文台では7月に小学生を対象にしたなつやすみ天体観望会の開催を予定しています。




