終戦後に海外から引き揚げた人たちから預かった紙幣や証券などが倉敷市役所で展示されています。
展示されているのは、終戦後に海外から引き揚げてきた人から預かった旧日本銀行券や旧日本軍で通貨として使用されていた軍票などです。戦後、国内経済の混乱を避けるため連合国軍総司令部GHQの方針で引き揚げ者が入国する際、一定額を超える紙幣や証券などは税関に預けられました。神戸税関管内では3万5000人から預かり、これまでおよそ2万人に返還してきました。水島税関支署では、平成17年以降に問い合わせを受けて返還したのは7件あり、去年10月に1件、今年1月にも1件返還しています。また、会場では、返還請求に関する相談窓口も設置され、さっそく訪れた人たちが職員に問い合わせをしていました。税関が保管する引き揚げ者の紙幣や証券の展示は、6日(金)まで倉敷市役所で行われています。