玉野市は平成27年度の当初予算案を発表しました。一般会計は平成に入って2番目の予算規模ですが、 厳しい財政状況で、新規のソフト事業は抑えられています。
一般会計の総額は、241億9000万円で、前の年に比べて6・3%増加しています。性質別では普通建設事業費が前年度の当初時期に比べて12%増加しているのが特徴です。主な新規事業は、自転車道の中山トンネル改修費に2億900万円、八浜小学校区の放課後児童クラブの施設を学校の敷地内に移転する費用に1800万円、小学校4校、中学校3校の校門に防犯カメラを設置するために210万円を計上しました。学校の耐震化事業は、小学校で5億5900万円、中学校で4億200万円予算化していて、平成27年度末で義務教育施設の耐震補強はおおむね完了する見込みです。また、玉野市立玉野商業高校の耐震化については、武道場の補強工事で1400万円、校舎の改築で5億4000万円を計上しました。このほか、商業施設メルカに図書館と中央公民館を移転するための実施設計委託料として3700万円を盛り込んでいます。特別会計では、平成27年度から玉野競輪場でミッドナイト競輪を開催するためのナイター照明設備の設置に2億4000万円を予算化しました。一方で歳入は、市税収入が若干落ち込むほか、地方交付税も厳格に見積もったことから、財源不足となる10億円を財政調整基金から繰り入れました。定例会見で黒田晋市長は、当初予算に盛り込まなかった、文化センターのホールと市民会館の代替施設について次のように語りました。平成27年度当初予算案は、26日開会の3月定例市議会に上程されます。