KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

銀行員や警察官を名乗った犯人が資産状況を聞き出すなどして金をだまし取る、いわゆる「アポ電」をはじめとした特殊詐欺被害をなくそうと、倉敷市で高齢者を対象とした１１０番訓練が行われました。

訓練は倉敷市八王寺町に住む７０代の女性に電話をかけた特殊詐欺グループがキャッシュカードを騙し取ろうとする想定で行われました。
７０代の女性は玄関先に貼ってあった特殊詐欺被害を啓発するチラシの内容を思い出し、詐欺だと見破ります。

グループの一人の女が逃走した後、女性はすぐさま１１０番通報。
近所の交番から駆け付けた警察官にこれまで行ったやりとりや逃げた女の外見などの特徴を伝えていました。

この訓練は今月１０日の「１１０番の日」を前に通報の正しい方法を理解してもらおうと倉敷警察署が実施したものです。
岡山県内では去年（２０２０年）、９８件の特殊詐欺が発生していて、被害総額はおよそ５億円に上っています。
この内、倉敷警察署管内の特殊詐欺被害は２３件で被害総額は１億円を超え、県内の被害総額のおよそ２０％を占めています。
また、２３件の被害に遭った全ての人が６０歳以上だったということです。
倉敷警察署では特殊詐欺被害を未然に防ぐために、
◆不審な電話は、すぐに切ること
◆切ったら、すぐに警察に通報すること
◆留守番電話にしておくことを徹底するよう呼び掛けています。