KCTコミちゃん（倉敷ケーブルテレビ）

倉敷市は２月議会で提案する補正予算案と新年度の当初予算案を発表しました。
新型コロナへの対策と災害復興を重点とした予算編成となっています。

倉敷市は新型コロナの経済対策などを途切れなく進めるため当初予算案から前倒しして今年度の補正予算案として３０億円を増額します。
新年度の当初予算案の一般会計は１８７９億９２００万円となりました。
今回の予算案では３つのテーマを柱に編成を行っています。


【新型コロナ対策】
■コロナワクチン接種２６億６８００万円
新型コロナ対策ではコロナワクチン接種を実施するための経費に２６億円

■事業継続相談「新しい生活様式」普及啓発２億７００万円
市内の事業所の感染対策徹底に向けた「取組宣言」の普及を目指し感染対策に係る経費の一部を負担する事業を計上しています。

■ぼっけぇお得な「倉敷みらい旅」第３弾２億２０００万円
またアフターコロナに向けた経済対策として落ち込んだ観光客を呼び戻すため前売りの宿泊プランに対して販売価格の一部を助成する「倉敷みらい旅」の第３弾を行います。

■岡山ＤＣ等と連携した観光客誘致推進２８００万円
さらに鉄道会社や航空会社と連携して情報発信などを行う岡山デスティネーションキャンペーンを行い観光客誘致に向を目指します。


【平成３０年７月豪雨災害関連】
■まきびの里保育園復旧３億８０００万円
災害復興関連で主なものでは被災し、今年の秋に復旧を予定している「まきびの里保育園」の工事費用として３億８０００万円。

■避難経路等確保２億６０００万円
安全な避難経路を確保するため避難時に支障となる狭い道路をひろげるための工事や土地の購入費として２億６０００万円。
真備町の岡田小学校前と有井６号線などで計画が進められています。

■復興防災公園（仮称）整備１億２０００万円
小田川沿いに復興防災公園を整備するための用地購入費用として１億２０００万円が計上されています。
公園は令和５年度までの完成を目指しています。

■被災者見守り・相談支援等１億４０００万円また仮設住宅で暮らす被災者の見守りや生活再建に関する相談を行う事業の運営委託料として１億４０００万円をあてています。


【新規事業】
■金融機関連携型中小企業支援１５００万円
その他新規事業として中小企業が金融機関と連携して事業継承やデジタル化など持続的な成長に向けた取り組みを補助します。
この予算には信用金庫の全国組織にあたる信金中央金庫から受けた１０００万円の寄付が活用されます。

■景観形成重点地区景観向上推進５００万円倉敷駅から市立美術館までの通りに建物や屋外広告物などに景観基準を設け１０年間かけて改修を行います。その改修を推進するため一部を補助する費用として５００万円が計上されています。


一方、歳入では新型コロナの感染拡大による影響で市税が大幅に減少しました。
景気の低迷により、個人所得や企業の業績が悪化したことが要因で前年度の当初予算と比べ６１．１億円減収となっています。
国からの特別交付金１８．５億円が補てんされるため実質的には４２．６億円の減収となります。
新年度の予算案では市の貯金にあたる財政調整基金から４２．４億円を取り崩して計上しています。
財政調整基金の取り崩し額は西日本豪雨災害直後の令和元年度の４７億円に次いでここ１０年で２番目に多い額となっています。


２月補正と新年度当初予算案は今月１６日に開会する倉敷市議会に提案されます。