西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の支援学校で生徒が手作りするパンの販売が復活しました。
焼きたてのメロンパンやタルトなどおよそ25種類が並びます。
倉敷まきび支援学校でパンの販売が再開しました。
手際よく作るのは倉敷まきび支援学校高等部の2,3年生11人です。
就労による自立をめざすコースの実習の一環で県内で唯一パンの製造と販売を行っています。
毎月2回開催されていた販売会には、地元の人が大勢訪れ、人気を集めていました。
しかし、西日本豪雨災害で校舎は2階の床上10センチまで浸水。
オーブンや冷蔵庫などもすべて使えなくなってしまいました。
それでも地域の人とのつながりを大切にできるこの実習に意義を感じて授業を再開。
去年4月からは地元のパン店「パンポルト」を経営する戸澤実さんの指導を受けて実習を重ねてきました。
新型コロナウイルスの影響で地域の人への販売が難しい状況が続きましたが、生徒たちで感染症対策を考えて災害から2年7カ月が過ぎたきょう、復活しました。
オープンすると早速、地域の人が訪れ、再開を喜んでいる様子でした。
被災前にパンを作っていた卒業生も駆けつけました。
来月卒業する3年生は今回が最初で最後です。
倉敷まきび支援学校の生徒が手作りするパンは来月(3月)10日(水)にも真備支所で販売する予定です。
今後は月に1回の販売をめざしていきたいとしています。