玉野市スポーツ振興財団の職員が不正に3800万円あまりを引き出していた問題で17日、最後の百条委員会が開かれ、「管理監督を怠った歴代の財団理事長、理事などの他、教育委員会、玉野市、市長の責任は大きい」との調査結果をまとめました。
最終報告書は3月の定例玉野市議会に提出されます。
去年3月に設置された百条委は平成25年から平成30年にかけてスポーツ振興財団の経理事務担当の元職員が定期預金の解約を重ね3800万円あまりを不正に引き出した不祥事の管理監督体制の問題などを調査してきました。
4月から9回にわたり、2人の証人と19人の参考人を呼んで調査を行い、元職員である四宮貴弘被告にまかせきりになっていた実態や教育委員会の管理体制にも問題があったことが明らかになりました。
民事裁判では去年4月に四宮被告に損害賠償判決が言い渡され、9月に400万円が返済されました。
今後両親を連帯責任者として月々10万円の返済を行うことになっていて、2月末に初回の10万円が振り込まれることになっています。
広島高裁岡山支部の刑事裁判では懲役1年6ヵ月の実刑判決が出され、四宮被告は現在最高裁に上告中です。
有元純一委員長は委員会の最後を次のように締めくくりました。
最終報告書は来月(3月)22日の玉野市議会3月定例会で委員長報告として提出される予定です。