倉敷市の大原美術館と井原鉄道は、芸術で地域を元気にしようと名画をラッピングしたアート列車を作りました。
きのう(16日)出発セレモニーに先立って、列車がお披露目されました。
エル・グレコの「受胎告知」や児島虎次郎の「和服を着たベルギーの少女」。
絵画の額縁をイメージした落ち着いた金色の列車に、大原美術館が所有する数々の名画がラッピングされています。
デザインを担当したのは、津山市在住の現代アート作家太田三郎さんです。
名画を切手風にデザインし、列車を彩りました。
車内にも網棚の上などに30種類を超える名画が並び、美術館のような空間が広がっています。
自分が額縁に入って写真を撮れるフォトスポットもあり、楽しめる列車に仕上がりました。
この「アート列車」は、西日本豪雨災害や新型コロナの影響で大変な状況が続く地域に元気を届けようと、井原鉄道と大原美術館が企画しました。
資金はクラウドファンディングで募り、約720万円の支援を受けて実現しました。
アート列車の出発セレモニーは、今月21日(日)の午前10時から開かれます。22日からは、1日2往復程度 運行を始める予定です。