倉敷市の川崎医科大学は、新型コロナワクチンの接種を受けた職員を対象に抗体の獲得や副反応に関する調査を進めています。
今月17日から始まる高齢者のワクチン接種を前に、調査の途中経過を報告しました。
報告会では、川崎医科大学小児科学教授で、感染症などを専門としている中野貴司教授が、調査の経過を報告しました。
調査には、ワクチンの優先接種を受けた川崎医科大学などに所属する20代から80代の医療従事者およそ2500人が参加しています。
そのうち、2回目の接種を終えた594人に新型コロナウイルスの抗体検査をしたところ、99.8パーセントが抗体を獲得したという結果が出ました。
また、副反応に関する調査についても報告しました。
対象となった782人のうち接種直後の副反応として、およそ1パーセントの人にアレルギー症状が現れました。
そのため中野教授は接種会場では、十分注意する必要があると話しました。
また、数日間に起こる副反応として、発熱や倦怠感などが挙げられ、ほとんどの場合1日から2日で改善しているということです。
川崎医大では、今後も抗体価の推移など調査を継続し、早くて7月には論文などで中間報告を行う予定です。