3年前の西日本豪雨で堤防が決壊・氾濫した倉敷市真備町を流れる末政川の改修工事についてです。この川にかかる有井橋の架け替えに合わせて、出水期に川の水があふれないよう、土のうを置く作業が行われています。
真備町有井地区を流れる末政川は、3年前の豪雨災害で堤防が決壊して、町の広い範囲が浸水する被害をもたらしました。川を管理する岡山県では、今後の増水に備えるため、堤防を3mほどかさ上げする工事を行っています。
それに合わせて、今年4月から有井橋を通行止めにして架け替えを行っています。橋げたは1週間前に撤去作業を終えていて、堤防の切れ目がぽっかり空いた状態になっています。
そこで出水期を前に、水が道路にあふれないよう、川の両岸に土のうを積むことにしました。県から委託された作業員が、1袋1・8tの大型土のうを80個ほど用意し、防水シートを敷いた上に2段、2m50cmの高さになるよう置いていきました。
土のうは出水期が終わる10月20日ごろまで設置する予定です。その間、有井橋の道路部分を今より3mかさ上げする工事に着手します。また、橋の架け替えにあわせて、大雨のときに堤防の切れ目を閉じて浸水を防ぐ「陸閘(りっこう)」は廃止され、かさ上げされた堤防より高い位置を通れるようになります。有井橋の架け替え工事は、2023年3月末の完成を目指しています。