岡山県はけさ(2日)県内の新型コロナの感染再拡大で現在取り組んでいる「デルタ株注意期間」を4日からは「デルタ株特別警戒期間」に切り替えて、感染対策を強化することを決めました。
県庁で開かれた対策本部会議では県内の7月26日から8月1日の直近1週間の感染状況が報告されました。
それによると、新規陽性者は前週の182人から411人と2・3倍に急増し、感染状況の指標6項目のうち新規陽性者数や療養者数など4項目が、感染急増のステージ3に該当する状況になっています。ただ、病床使用率は17・7%、
重症者用病床使用率が5・2%にとどまっていて、今回はステージ3への移行は見送られました。
しかし、このまま感染拡大が続けば近くステージ3に、お盆のころには感染の逼迫度が最も高いステージ4への移行が懸念されるとの指摘もありました。
特に感染力が強いとされるデルタ株への置き換わりが、7月22日~28日の1週間で39・1%と特に注意が必要なことから警戒レベルを一段上げて、8月4日から8月末まで県独自に「デルタ株特別警戒期間」と定めて、対策を進めます。
直近の新規感染者の半数以上が岡山市であることなどから再び岡山市を特別強化区域に指定してコロナ特措法に基づく飲食店などの営業時間を午前9時まで短縮するとともに酒類の提供を午後8時までとするよう要請します。
また、この1カ月で4件のクラスターが学校で発生していることから県立学校に対してはインターハイなどの公式戦を除き原則として県外の大会への参加や合宿の自粛を求めています。
県民への協力要請では(1) お盆の帰省や感染拡大地域との往復は避ける(2) マスク着用など基本的な感染防止対策を徹底する(3) 東京五輪・パラリンピックの応援は自宅でーの「岡山3ルール」をはじめ、大人数での会食は避け、積極的なワクチン接種を強く呼びかけていきます。
伊原木隆太知事は「県民の皆さんには多大な負担を課すことになりますが、再拡大を早期に抑え込み、かけがえのない命と健康を守るため広く県民の協力をお願いします」と訴えました。