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倉敷市・吉岡保健所長インタビュー 新型コロナ 第5波の傾向と対策

新型コロナウイルスの感染拡大。
第5波の今回は、これまでと違った傾向が出ています。
倉敷市の吉岡明彦保健所長に、お盆休みを前に気を付けるべき点などを伺いました。

吉岡明彦倉敷市保健所長
「第5波に入っている。患者がどんどん増えているのが現状」
「一つ考えられるのは、インド株。7~8割がデルタ株ではないか」

変異ウイルス・デルタ株の影響でしょうか。
倉敷市の1週間ごとの感染者数を見ると、
前の週からの伸び率は、第4波より大きくなっています。
増えるペースが速いのは、デルタ株の特徴にあります。

吉岡所長「排せつされるウイルス量が非常に多くなっている、例えば10倍20倍ではなくもっと桁数がはるかに多い。例えば家族の誰かが感染した場合、家族にうつるまでの期間が非常に短くなっている」(感染力は水ぼうそう並みともいわれている)

第4波との違いは、感染者の年代にも表れています。
第4波までと第5波の期間で比較すると、
30歳代までの若年層が増えていて全体の7割を占めています。
そして、第5波で増えたのは、10歳代以下の感染です。

吉岡所長「20代~40代はいろんな意味で経済を支えている形になるので行動が非常に活発。そうなると感染リスクもあるが人にうつす可能性も非常に高くなる。家庭を持つ方もいらっしゃるので、幼稚園や保育園、乳幼児の方が発症するのが第4波では見られなかった傾向」

一方、60歳を超える高齢者の感染は、9割弱がワクチンを接種している影響もあり、第4波と比べて急激に減っています。
[※2回目まで接種済 82.4%(65歳以上) 8月5日現在]
感染確認直後の症状別でみても、7月は軽症か無症状の人ばかりでしたが、油断はできません。

吉岡所長「調査の段階で軽症でも 今までと同じように発病してから1週間たった時点で急激に悪くなることがあるので、やはり気を付けていただきたい 特に基礎疾患のある方は早めにワクチンを打っていただきたい」

今後の懸念は、家庭内感染の拡大です。
倉敷市の感染要因のうち、3割前後が家族同士での感染です。
これは、去年から傾向は変わっていませんが、第5波では事情が異なります。

岡山県全体の入退院の状況を見ると(8月4日現在)
入院ベッドの使用率は21%(117床/557床)で、
第4波のピークだった状況と比べ余裕があります。
しかし、宿泊療養施設への入所者は255人と、第4波のピーク(224人)を超えていて、施設に入れない人は自宅療養を余儀なくされる可能性があります。

吉岡所長「問題なのは家族内感染で20~30代ではなかなか自宅内で隔離が難しい。入院適用ではないが宿泊療養施設に入っていただかないといけない。このように感染者が増えていくと宿泊療養施設そのものが足らないようになってくる可能性が高い」

家庭内感染を広げないためには、お盆休みの過ごし方が重要になってきます。
車での移動では、エアコンを外気循環にして換気を十分に。
少人数での会食も、感染対策に気を付けている店を積極的に利用し、アルコールは控えめに。
そして、基本的な対策、手洗いとマスクです。

吉岡所長「デルタ株になったからといってマスクを二重にしないといけないわけではなくて、例えばマスクといっても医療用の不織布マスクもあればポリエステルなどおしゃれなマスクもある 使い分けをしていただくことが必要。人と接する場合はきちっとしたマスクを。マスクをしても鼻の隙間を閉じていないと意味がない マスクをしていたのに・・・といっても感染リスクは下がらない」

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  • 放送日:2021/08/09(月)
  • 担当者:六路木謙治
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