岡山県は、新型コロナウイルスの県内の感染状況について、最も深刻な「ステージ4」の判断を据え置きました。
感染者数は高止まりしたものの、ステージ4の基準の3倍を超えていて、重症者病床の使用率上昇など、医療提供体制の負荷が上がっています。
8月26日から9月1日までの岡山県の感染状況を見ると、6つの指標のうち療養者数、PCR陽性率、新規陽性者数、感染経路不明割合の4つが、前の週から下がっています。
ただ、3つの指標で引き続きステージ4の基準を上回っています。
一方、入院病床の使用率は5ポイント上がり、50%目前に。
重症者用病床の使用率は30・9%と、前の週から10ポイントほど上がりました。
岡山県の伊原木隆太知事は、臨時会見で総合的判断の据え置きについて触れ、次のように呼びかけました。
新規感染者のワクチン接種状況です。
7月1日から8月30日の間に感染した5654人のうち、感染者の81%はワクチンを打っていませんでした。
一方、1回接種または2回接種してから2週間未満の人が478人、全体の8%を占めました。
また、2回接種して2週間以上経っているのに感染した人は290人、全体の5%に上っています。
岡山県内の1日の感染者数を見ると前の週から減っている日が多くなっていますが、緊急事態宣言が今月12日に解除できるかの見通しについて、伊原木知事は「とにかく新規感染者を減らすことに尽きる」と力を込めました。